私がホットペッパーをやめた理由「別な集客方法が出現したから」

昨日、お打ち合わせをした時に

「なぜリクルートを辞めて独立したんですか?」

と質問されたので、
この機会になぜ大手リクルート・ホットペッパーの
看板を捨てて、集客コンサルタントをしようと思ったのかお伝えします。

結論から言うと

1.もっと少額でお店に合った集客方法を選べる時代に変わった
2.新商品、新サービスがお客様のためになるのか疑問を感じた

この2点が主な理由です。

今日は1つ目の話をします。

私がリクルートに入社したのが2006年4月です。

その当時は、フリーペーパー全盛期です。

入社した3ヶ月後にホットペッパーのWEB版がリリースされるタイミングでしたので、まだ紙メディアしかない時代でした。

本を申し込みしたお客様には無料でWEB版がつく時代でした。

新たに有料のネット商品を案内したときには

「ネットを見たなんて人はいないよ!本で十分!」

と言われてました。

今では考えられないですよね?

このときは月に10万円の広告費で十分、
集客効果を実感してもらえる時代でした。

ホットペッパーが登場するまでは
広告といえばテレビか新聞しかありませんでした。

高額の費用が必要なので
限られたお店、チェーン店などしか広告ができなかった時代です。

ですから、
消費者も限られた情報の中からしかお店を選ぶことができませんでした。

しかし、ホットペッパーの登場で街の魅力あるお店が広告を打てるようになった。

それによって
消費者は素敵なお店と出会うチャンスができました。

私はここにホットペッパーの価値を感じていました。

しかし、今では月額30万〜50万円を使っているお店が大半です。

街の個人経営の飲食店にはかなりハードルの高い金額です。

なぜこのようなことが起こるのか?

以前はフリーペーパーが集客の中心だったからです。

本や雑誌を読むときに1番前のページだけ見て
後ろのページは絶対見ないという人は少ないように

フリーペーパーが集客の中心だった時代は
安価な広告費の小さな掲載サイズでも目に触れるチャンスはありました。

暇つぶしでホットペッパーを眺めていたり
美容室を探すついでに飲食店のページも見たりして
気に入ったお店は切り取って
財布に入れているという人も友人にいました。

ですから企画写真次第では
小さな掲載サイズでも効果をお返しすることは可能でした。

しかし、
スマホが中心となったネットの場合、

スマホアプリでいくらでも暇を潰せるので
暇つぶしでホットペッパーを見ることはないですし、

そもそも「週末の飲み会場所を探す」といった
目的がはっきりしていないとサイトを開くことさえありません。

なにかのついでにホットペッパーを見るということはあり得ないわけです。

そして、月に30万円以上も費用がかかるようになったのは、
紙とネットとでの「お店探しの方法」に決定的な違いに原因があります。

ネットで何か調べ物をしたときのことを思い出して下さい。

上から何番目まで見ましたか?

何ページ見ましたか?

ほとんどの方が2ページ目以降は見てもいません。

前述したように本の場合は、
前のページと後ろのページで多少の効果の違いはあれど、
見てもらうチャンスが全くないわけではありません。

しかし、ネットの場合はページが後ろになれば
どんなに企画を練っていたとしても見てもらうチャンスさえない状態になります。
つまり、存在していないのと同じです。

そうするとネットで自分のお店の情報見て欲しい人は
当然、もっと検索結果の順位を上にあげたいと思いますよね?

ホットペッパーを始めとする、
ぐるなび、食べログなどのグルメサイトで
検索結果の上位に自分のお店を表示させる方法は
掲載料を上げる以外に方法がありません。

ですから、

「私の店はもっと広告費を払えるから上位に表示してくれ」

という声が大きくなれば、
当然、新しいサービスを用意し高額なプランが生まれるわけです。

掲載料が高くなれば
必然的に掲載料をペイできる大型店が
検索結果の上位を占めるようになります。

上位のスペースを争うためにマネーゲームが起こった結果が
広告費が高騰した結果です。

しかし、グルメサイトの中だけの争いに目を向けずに
グルメサイトの外には

GoogleやYahoo!から直接、お店を見つけてもらえる
ホームページやブログもありますし、

大半の人が毎日見ているSNS(インスタグラム・Facebook・Twitter)もあります。

いまや、人々のメインのコミュニケーションツールであるLINEにも直接メッセージを送れます。

グルメサイト以外にも無料or安価で集客できるツールがあり、
消費者もそのツールを日常的に使っているにも関わらず

グルメサイトの中だけで集客しようとするのは実にもったいないことです。

「大事なのはわかってるんだけどやり方がわからない」

そんな真面目で魅力のあるお店をサポートをしたくて独立をしました。

明日は、
私がリクルート・ホットペッパーを辞め、
集客コンサルタントをしようと思ったキッカケ2つ目

「新商品、新サービスがお客様のためになるのか疑問を感じた」

についてお話します。

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